サービス利用の確認

介護給付費通知の見方

市区町村から届く、利用した介護サービスと費用の通知。記載されている項目、サービス利用票や領収書との見比べ方、記載に疑問があるときの連絡先を、都道府県・市の公式ページで確認した内容だけで整理します。

このページで終える確認

遠くに住む親宛てに、市区町村から「介護給付費通知書」のような封書が届くことがあります。親が使ったサービスの内容と費用が書かれた通知で、利用した覚えのないサービスが載っていないかを、本人や家族が確かめるためのものです。このページでは、通知の記載項目、見比べる書類、疑問があるときの連絡先、そして通知が届かない場合の確認方法を整理します。

個別の請求が正しいかどうかの判定はしません。記載に疑問があるときは、市区町村の介護保険の窓口へ確認してください。

介護給付費通知とは

広島県は、「介護給付費通知書」を「介護サービス事業者からの請求にもとづき、あなたの介護サービスの利用状況を知らせる通知」と説明しています。自分の利用したサービス内容や回数に間違いがないか確認するための通知です。

どの市区町村でも同じように届くわけではありません。広島県のページには「通知を行っていない市町もあります」と書かれています。様式も市町ごとに異なるとされています。

記載されている項目

広島県のページが示す項目の例は、次のとおりです(様式は市町により異なります)。

介護給付費通知書の記載項目の例(確認日: 2026年10月12日)
項目書かれていること
被保険者番号・氏名被保険者証の番号と氏名
サービス月介護サービスを利用した月
サービス事業所サービスを提供した事業所名
サービス種類利用したサービスの種類(種類ごとにまとめて記載)
サービス日数・回数その月に利用した日数または回数
サービス費用利用者負担額(費用のうち1割・2割・3割で、事業所に支払った額)と、サービス費用合計額(利用者負担額と保険負担額の合計)

表は横にスクロールできます。

利用者負担の割合の決まり方は介護保険の自己負担割合のページ、月の負担の上限は利用者負担の上限のページで確認できます。

何と見比べるか

広島県は、通知書をケアマネジャーから受け取る「サービス利用票」と見比べるよう案内しています。サービス利用票は、ケアプランの原案に位置づけられたサービスを月ごとにまとめたものです。

  • サービス利用票: 事業所名、サービスの種類、回数を見比べます。ただし、利用票に書かれた回数は月初めの時点の予定です。通知書の回数と一致しないことがある、と広島県は説明しています。
  • 領収書: 費用は領収書などで確認します。通知書の「利用者負担額」が、事業所に実際に支払った額に合っているかを見ます。

遠距離で見守っている場合は、親に領収書を取っておいてもらい、通知が届いたときに写真で送ってもらうと見比べやすくなります。ケアプランの内容そのものを確認したいときは居宅介護支援(ケアマネジャー)のページが参考になります。

記載に疑問があるときの連絡先

広島県のページでは、記載内容に間違いや不明な点があれば、通知書に書かれている市町の介護保険担当窓口へ問い合わせるよう案内しています。通知書は、市町がサービス事業者からの請求にもとづいて利用状況をお知らせするものだからです。

  1. 通知書とサービス利用票・領収書を並べ、どの月のどの事業所のどの項目が合わないかを特定する
  2. 通知書に書かれた市区町村の介護保険の窓口に、その点を伝える
  3. 事業所の対応そのものに不満があるときは、介護サービスへの苦情・相談の窓口のページで、窓口ごとの役割を確認する

窓口へ伝えるときは、通知書の書面、被保険者番号、合わない点を手元に用意しておくと話が早くなります。決定への不服申し立ては別の仕組みで、審査請求のページにまとめています。

通知が届かないとき

通知が届かないのは、市区町村が送るのをやめたためかもしれません。千葉市は、例年8月と2月に送っていた介護給付費通知について、「厚生労働省の介護給付適正化主要事業の見直しにより」令和8年(2026年)8月の送付をもって一斉送付を廃止したと案内しています(2026年8月31日更新)。

国の「介護保険事業に係る保険給付の円滑な実施を確保するための基本的な指針」(令和6年厚生労働省告示第18号)は、給付適正化の取組として、要介護認定の適正化、ケアプラン点検、縦覧点検・医療情報との突合を「主要三事業」と呼び、調整交付金の算定で取組状況を勘案するとしています。この指針に給付費通知は挙がっていません。通知を続けるかどうかは、各市区町村の判断になっていると考えられます。

千葉市は、通知の代わりに、各サービス事業所が発行する「サービス利用票」と「領収書」で利用実績や支払額を確認するよう案内しています。親の市区町村が通知を送っているかは、市区町村の介護保険の窓口で確認できます。

医療費控除には使えない

千葉市は、介護給付費通知書は医療費控除の証明書として使えず、各事業所が発行した領収証を確認するよう案内しています。控除の対象になるサービスの範囲は介護費用と医療費控除のページで確認できます。

公式根拠

このページの内容は、広島県「『介護給付費通知書』をチェックしましょう!」(2026年5月14日掲載)、千葉市「介護保険給付費通知書の一斉送付廃止について」(2026年8月31日更新)、厚生労働省「介護保険事業に係る保険給付の円滑な実施を確保するための基本的な指針」(令和6年厚生労働省告示第18号)で確認しました。確認日は2026年10月12日です。通知の様式、送付の有無、時期は市区町村ごとに違います。

よくある質問

通知書に身に覚えのないサービスが載っていたらどうしますか

サービス利用票と領収書を見比べ、合わない点を特定してください。そのうえで、通知書に書かれた市区町村の介護保険の窓口へ問い合わせます。利用票の回数は月初めの予定なので、回数のずれだけで誤りとは限りません。

通知が届かなくなりました

送付をやめた市区町村があります。事業所のサービス利用票と領収書で、利用実績と支払額を確認してください。

通知書は請求書のようなものですか

広島県は、事業者の請求にもとづいて利用状況を知らせる通知と説明しています。支払いを求める書類ではありません。支払いの内容は領収書で確認します。

通知書を医療費控除の申告に使えますか

千葉市は、医療費控除の証明書としては使えないと案内しています。事業所の領収証を使います。

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